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シャープ退職、1年後の現実 収入半減・持病抱え求職…(朝日新聞デジタル)

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●経営再建中のシャープを希望退職で辞めた元社員達の1年後の現実をリポートした記事です。

シャープの希望退職の募集に応じて3234人が辞めてから、1年が過ぎた。8割以上は新たな職に就いたとみられるが、今も仕事を探す人がいる。シャープでは工場のさらなる統廃合や人員削減が検討されており、会社を去った人、残った人どちらにも、厳しい現実が待ち構えている。

■3200人以上が応募

シャープは経営の悪化を受けて昨年、45歳以上の社員を対象に希望退職を募った。3234人が応募し、9月末で辞めた。

液晶部門にいた50代の男性もその一人だ。3月から大阪府のプラスチック部品メーカーで品質の管理などを担当している。中小企業で仕事の幅は広く、部下から頼られることも多い。「シャープの技術職は設計から生産、不良品対応まで何でもやった。それが役立っている」と前向きだ。

人材会社やハローワークをまわって仕事を探したが、書類選考で落とされることが続いた。転機になったのは、1月下旬に訪ねた京都の人材銀行だった。相談員の助言で採用する企業側が求める職種や賃金の「相場」がわかったという。収入はシャープ時代の「半分より少し上」を希望していたが、助言を受けて下げてみた。2月半ばには現在の勤め先から内定を得た。

「再就職は思った以上に厳しい」。50代の男性は今も求職中だ。退職してから持病の治療に専念してきたが、11月で雇用保険が切れる。年明けには働き始めたいと、知人にもお願いして仕事を探している。

希望退職の募集が始まる昨夏、上司に面談で「あなたにやってもらう仕事はない」と言われた。辞めるなら退職金をきちんともらえるうちにと考え、応じることにした。得意な語学を生かしたい思いがあるが、体調の不安もある。同僚のことも気になる。「自分は独り者だからまだいい。大学生の息子がいて、住宅ローンが残っている人もいた。今ごろどうしているのだろう」

(朝日新聞デジタル)

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