リストラの現実 リストラの厳しすぎる現実

リストラの現実その4「早期退職した結果、家を手放す羽目に…」

3年前に勤務していた印刷会社の業績が悪化、一旦早期退職した形で契約社員になったというAさん。

「事実上のリストラですね。仮に定年まで残っても退職金の額は変わらない、ヘタすれば減るかもしれないと言われたんです。雇用条件の悪い下請けに飛ばされた同僚もいました。勤務先はいわゆる同族企業だったので、コネのない自分に出世は見込めませんでしたから賢い選択かなと」

退職時の肩書は課長だったが、半年前に昇進したばかりだった。「後で『課長以下の人間はリストラの対象としない』と聞いて、もしかしたら最初からリストラ要員だったのかも、と思いました」

仕事はきちんとしていたと言うAさん。ではなぜリストラ対象になってしまったのか。

「仕事以外の面、例えば上司や同僚との付き合いを軽視していた面もありましたし、仕事よりもプライベートを優先していたので上司の覚えが悪かったのかもしれませんね…。冠婚葬祭も『仕方なく』という感じで参加してましたし、会社の飲み会もあまり出なかったですね。あと女子社員と仕事以外の話もしたことがなかった。そういえば会社に残っている人間は女子社員と仲が良かった人間ばかりな気がします」

契約社員として会社に残り、並行して再就職先を探すことにしたものの、求職活動は困難を極める。

「希望に見合った正規雇用がほとんどないし、あっても試用期間が無期限だったりで事実上契約社員。正社員だったとしても収入は以前より激減でした」

年収は以前と比べて150万円も減り、妻も不況のためパートの時間を減らされて状況は厳しくなるばかり。

「お恥ずかしい話ですけど1000万円以上残っていた住宅ローンの支払いが滞ってしまい、とうとう家を差し押さえられてしまいました。家族以外に誇れるものがなかった自分にとって、これはかなりの痛手でしたね。妻と娘2人にも心配をかけて心苦しい。今は知人の経営するアパートに身を寄せていますが、下の娘が大学に入ったら、実家に戻って親と同居するつもりです」

(「週刊SPA!」2014.3/18.25号特集を元に作成)

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